9月6日にMaltine Recordsからリリースされた
bo enの待望のファースト・アルバム、『Pale Machine』。
日本語まじりで朗々と唄うbo en本人のボーカルと、目まぐるしく変化していく展開。
多彩な要素が混じりあった「内向的で過激なポップ・ミュージック」。
このアルバムの収録曲を時系列で振り返りつつ見ていきたいと思います。
bo en 誰
bo enは、イギリス人のプロデューサーでゲーム音楽クリエイターでもある
Calum Bowenのポップ・ミュージック用の名義です。
bo enのバイオグラフィーについては、日本が大好きで日本語も本格的に勉強している彼が
自ら書いた自己紹介を参照して頂くのが一番いいと思います。
キュートな日本語も含め、彼の魅力が一発で伝わる素敵な文章です。
bo en
1991年生まれ。『bo en』はCalum Bowenというイギリスの作曲家の芸名です。CalumBowen名義では主にゲームミュージックの作曲をしています。『bo en』でのデビュー曲は「missyou」で、2013年4月に日本のFOGPAK#6と言うコンピでリリースしました。でも、この前にCalumBowenはmus.hibaと言うdreamwaveボーカロイドプロデューサーとコラボもしています。私たちは一緒に「WinterValentine」と言う曲を作りました。これは『bo en』の実際のはじまりです!FOGPAKでの成功を経て、boenは初めて7月にSPF420と言うオンラインイベントでライブしました!そのイベントでは、XXYYXXやAvec Avec、SaintPepsiなどもプレイしていました。少しの時間、人気になりました。例えば有名バンドAnamanaguchiとかXXYYXXとかRyanHemsworthとかGiraffageはファンクラブにいる!ちょっと前に、2.5Dを見て、MaltineやDayTripperのアーティストが日本から放送されているのを聴いていました。今、Maltineとリリース、2.5Dでリリパがあるから僕はとても嬉しいです! Bo enのジャンルの自分の造語は『Introverted MaximalistPop』です。日本語で内向的で過激なポップです!意味は、ポップミュージックの可愛いアイデアを極めるけれどボーカルのスタイルと歌詞が情け深くて感情的です。この2つの要素があるので、音はAnimal CollectiveとStevie Wonderの入り交じりみたいです。
ではこの自己紹介に沿って、Soundcloudにアップされてきたbo enの楽曲を見て行きましょう。
bo enディスコグラフィー
まずは今年4月にbo en名義で初めて発表された楽曲「miss you」。
「参加型コンピレーション」FOGPAKの第6弾の1曲目に収録されたこの曲。
FOGPAK #6のテーマ、「鶯の典」にも沿ったかわいい幼児の声がとても印象的。
「これから一生懸命がんばります!」と唄うフック通り、bo enの活動のスタートを飾る1曲。
次に披露されたのはmus.hibaとのコラボ曲「winter valentine」。
mus.hibaはmeishi smileらの主催するZOOM LENSレーベルにも所属する日本人プロデューサー。
この曲はmus.hibaのsoundcloudで「miss you」以前の2月に発表されていた2人のコラボ曲のリアレンジ。
自己紹介でも、この原曲が「bo en」としての活動の実質のスタートになったと書かれています。
ボーカロイドの桃音モモ & 雪歌ユフによる歌声と、
bo enが会話するようなデュエット構成で、原曲への返答のような歌詞になっています。
3曲目は今年素晴らしいアルバムを発表したSpazzkidの
リミックス・アルバムに収録されている「Candy Flavored Lips (bo en イパネマREMIX)」。
女性ボーカルをフィーチャーしてアルバムでも人気の高かった原曲を、タイトル通りのボサノヴァに。
Calum Bowen名義でもボサノヴァ・モチーフの楽曲は多く、彼の得意ジャンルの一つのようです。
次は7月に発表された「friend」。
これは元々ゲーム『Anodyne』のサントラ曲のリミックスとして作られた楽曲。
ですが、50秒程の短くシンプルなインストだった原曲から大きく離れ、
朗々と歌うコーラスハーモニーと、展開の広がりのあるbo en流の壮大なポップスに。
また、この曲も収録された『Anodyne』サントラのリミックス集にはmus.hibaも参加しています。
そして8月末にアルバムからの先行曲として発表された「my time」。
日本でのbo enへの期待感はこの曲で爆発したと言えるでしょう。
「おーやすみー♪おーやーすみー♫」の印象的な日本語リフレインは
渋谷2.5Dで行われたリリースパーティーでも多くのリスナーが口ずさんでいたそうです(観れなかった…)
そして最後にAvec Avecとのコラボ曲「be okay」。
カニエ・ウエストの「Slow Jamz」を(ルーサー・ヴァンドロスのアレごと)サンプリングした1曲。
フニフニしたAvec Avecのシンセ使いはbo enのポップ・ソングともちろん好相性。
Avec AvecとseihoのユニットSugar's Campaignの「ネトカノ」を聴いた
bo enからコンタクトを取ったのがコラボのきっかけだそう。
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はい!そんなわけでこれらのかわいいポップ・ソングの多くが
bo enのファースト・アルバム『pale maschine』には詰め込まれています。
音楽的にはTrap以降やJersey Clubなどの近年のビート音楽の意匠をまとっていますが、
ふと気づくと口ずさんでしまっているようなかわいらしいメロディーが最大の魅力なので、
普段そうした音楽をあまり聴かない人にもぜひぜひ聴いてみてほしい1枚です。
日本語混じりのキュートな歌詞も彼の大きな魅力の1つだと思いますので、
最後に、歌詞カードにもなっているアルバム・ジャケットの大きい画像を貼り付けておきます。
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More Info for bo en
soundcloud : bandcamp : twitter : facebook : official site
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