2014年9月17日水曜日

【ゲスト寄稿】ビート・シーンの鍵を握る新興レーベル、Flow-Fiの紹介とエクスクルーシヴMIX(ステューピッド小僧)




こんにちは!ヤングです。

さて皆さま近頃はSoundCloudなどをチェックされてますでしょうか。
いわゆるフューチャービート系(便宜上の呼び方ですが)では、SOULECTIONも設立から3年が経ち、すっかり大御所としての風格を帯びた昨今、さらに下の若い世代による新興レーベルなどの動きも活発になっています。


そうしたフューチャービート・シーンの新しい動きを捉えるために、今回は初の寄稿記事として、いま飛ぶ鳥を落とす勢いの福岡のDJ、ステューピッド小僧さんにゲスト記事を執筆していただきました!



ステューピッド小僧 プロフィール:






1992年生まれ。カナダ留学時にSOULECTIONのパーティーなどに感銘を受け、帰国後は地元福岡を中心にDJとして精力的に活動している。フューチャービートと最新のヒップホップをシームレスに聴かせるプレイを身上とする。

SoundCloudにも多数のMIXをアップしており、盟友DJ ficoと立ち上げたLive Show、Abysmal Loungeでは毎週月曜日にDJ MIXを生配信している。



さらにさらに(ウオー)、今回記事と連動して関連曲を中心としたエクスクルーシヴDJ MIXも作成していただきました!!!

このMIXを聴きながら読むと何倍も楽しめるようになっています!

ではではぜひお楽しみください!



・ ・ ・ ・ ・ ・



Yes, Yes, Young読者の皆さん初めまして、ステューピッド小僧と申します〜!

今回ヤングさんに有難い機会を頂きまして、現在SoundCloudでの活動を中心に勢いに乗るレーベルFlow-Fiについて書かせてもらいました。

それに加えて今回の記事で紹介している楽曲を使用したYes,Yes,YoungエクスクルーシヴMIXも作成させて頂きましたので、適当にMIX聴きながらでも読んでいただけたら幸いです!






では早速はじめますね〜。


え〜、最近所謂フューチャービートといったジャンルの音楽がSoundCloudを中心に毎日の様にリリースされ、様々な才能あるアーティストがザクザク現れている今日の音楽シーンですが、そういったアーティスト達が一気にブレイクする主なパターンとしては、やはりフォロワーの多い人気レーベルへの加入がありますよね。


例えば先日SOULECTIONに加入したSam Gellaitryは、数カ月前まで4千人ほどだったフォロワーがSoulectionにフィーチャーされた瞬間にグングン増え続けて、今や約2万7千人ものフォロワーを有しています。

勿論本人の音楽が素晴らしいから、というのもあるとは思いますが、個人的にはSoulectionの影響力と、彼の音楽がSoundCloud上で広がっていくスピード感にかなり驚きました。



Sam Gellaitryの件もあり、今のビートシーンではSOULECTIONが頭抜けててそのすぐ後ろにHW&W Recordings辺りが位置するのかな〜、というのが暫く個人的なネットレーベル勢力図として定着していたのですが、ここ最近かなりグイグイSoundCloud上でカマしまくってこの2組の牙城を脅かす勢いのレーベルが現れまして。。。(競争してる訳ではないと思うので勝手な僕のイメージですw)



それが今日のテーマでもある"Flow-Fi"というレーベルなのです(ジャジャーン!)
  





SOULECTIONなんかは特にそうで、やっぱりレーベルが押し出すアーティストの質が毎回高いとそれがそのままレーベルの信頼度に直結していくと思うのですが、今年2月に設立されて以来、Flow-Fi所属アーティストのハズレのなさが本当にすごくて、それを少しでも多くの方に知っていただこうと今回の記事のテーマにしました〜!


以下Flow-Fiの各リンクになります



Flow-Fi:




僕は音楽の感想を文章にするのが超苦手なのでこれよりは、「最高!」という便利ワードとFlow-Fi所属アーティストによるオススメ曲のリンクをバシバシ貼って薄い内容をかさ増しして行きたいと思います!よろしくお願いします!



では早速!








この曲はMIXでも1曲目にかけました!

最近SOULECTIONにも加入して勢いに乗るFlow-Fiのエース・Chris McClenneyですが、以前はMisterMackという名前で活動してまして、MisterMack時代に出したDisclosure「Latch」のリミックスは本当に最高です!
Latch」は人気曲なだけにリミックスも多いですがその中でもこれは本当お気に入りです!

(以下、曲名もしくは楽曲アートワークをクリックして頂くとその楽曲のページへ飛べます)



20歳とまだ若い彼ですが、音楽学校?ではジャズも演奏してるみたいで、Miles Davisの同名曲をカバーしたこんな曲や



こんな曲もリリースしてます。




こういった背景からか、基本的にメロディが綺麗な曲が多い彼ですが、同じくFlow-Fiに所属するRvdical the Kidとのユニット//Fractionsではこんな鬼バンガーズをリリースしたりもしてます。


えげつないですよね〜(笑)本当//Fractions大好き。

Rvdical the Kidの曲もすごくかっこいいので是非チェックしてみて下さいね!









エイジィオ!エイジィオ!

この曲なんかもスマートに重くて最高。




//Fractionsの話が出ましたが、Flow-Fiの1つの特徴としては他のレーベルよりレーベルメイト同士のコラボが多いというのがあります。


McClenneyも//Fractionsとは別で、Flow-Fiの設立者の1人でもあるFortuneともよくコラボしてて、そっちも最高なんですよね〜!

例えば今回ミックスにも入れた、このアトランタのラッパーRome Fortuneのリミックス。


原曲もかっこいいんですけど、1度こっちのリミックス聴くとちょっと原曲プレイする気はなくなっちゃいました(笑)

こちらのA$AP Ferg「Work」のリミックスも1度聴くと原曲を聴く気が起きなくなる素晴らしいリミックスです。


この原曲の雰囲気は残して更にハードにアップデートしてるリミックスは少ないし素晴らしいですよね〜。

Fortuneは他のメンバーとのコラボが多くて、寧ろ個人での曲の方が少ないのではってくらいの勢いですがやっぱりどのコラボもかっこいいです。





4月にミクステ『The God Complex』を発表して以来大ブレイクしているGoldLinkの「Ay Ay」のオフィシャルリミックスをレーベルメイトのaywy.(エイワイ)と手がけています



同じくaywy.とPARTYNEXTDOORのリミックスをしたり。


今回ミックスでもプレイしてるSh?m(シェム)とのコラボ「Deal With It」もハウスっぽい上ネタに重めなビートがすごく今っぽくて素晴らしい。


この「Deal With It」に参加してるSh?mも僕がFlow-Fi調子良いな〜って思った要因の1人で、ホント最近出す曲がほとんどホームラン級なんですよね〜。





Yes,Yes,Young読者ならお馴染みポケクルーBubbly BulbasaurとDIVERSAの「Lost」リミックスはミックスに入れるか最後の最後まで迷ってました(笑)




それからこの曲も素晴らしい!完全にバンガーですね〜
持ってたらミックスに入れたかったんですが。。。



さきほどFortuneとも共作してたaywyとのコラボでは、R&Bクラシックをグルービーなハウスにリミックスしててそれも本当にハズレなくて最高です。。。


コレとか悶絶もの。


最近リリースしたコレもバッチリ。


aywy.も本当コラボ、ソロ共に良曲量産してて流石Co-Founderって感じですね〜!(笑)
実はaywy.よくレーベル内のアーティストの曲のアートワークを手がけてたりもします。




最近出したこのバンガーも◎







こちらのレーベルメイトのkumaとの共作も最高に気持ちいい曲





日本人的には名前が覚えやすくて助かるkumaも19歳とかなり若いですね。
彼の曲はレーベル内の他のプロデューサーに比べて全体的に透き通った爽やかなサウンドの曲が多い印象。

ミックスでかけたこのkumaのMike Posner「Please Don’t Go」リミックスは本っ当に大好きでよくDJでかけてます!今回も最後の最後にねじ込みました(笑)





先日リリースしたこのEPも素晴らしい出来でしたので、是非!









お次はEkali!

ミックスではこの曲を使いました!
Body Party使いでセクシーな上ネタとヘビーなベースが最高ですね!



SOULECTION所属のDpatの名曲「Bloom」をリミックスしたこちらも◎



僕Tinashe大好きっ子なのでこれとかめちゃ好きです 



彼は先ほど紹介したaywy.とのコラボEPのリリースも控えてるみたいです。
今のところそのEPから2曲リリースされてますが、どっちも超セクシーで最高♡


ちなみに彼はレッドブルミュージックアカデミー東京2014に講師として来日するみたいですよ!






最後に紹介するはGEOTHEORY !

彼が先日リリースした『Futuristic Love EP』は今年のビートシーンの中でも中々の重要作品なのではないでしょうか。
ミックスでもこのEPから「Natsukashi」と「Pull Up」を収録してます。



特にこのEPに収録されているFuturistic Love (pt.1)をSoulectionのLAKIMがDJでプレイした際の盛り上がりっぷりが本当凄まじくて、よくこの動画を見返しては現実逃避をしています(笑)


前から謎に「Future Japan」というスタイルを標榜している(まあサウンドのイメージ的には分からんでもない)彼ですが、EPにはハウスから首の振れるバンガーからWavyなトラックまで幅広い内容になっていて、まだ17歳とは思えない高いクオリティを感じました。




冒頭で話したSam Gellaitryもまだ17歳ですし、年齢とか関係なくやばい曲出せば上がっていけるシーンになった今、これからどんどんこういった10代のプロデューサーが出てくると思うと本当楽しみですよね!





さて、ここまでFlow-Fiのことを紹介して(というよりひたすらリンクを貼り続けて)来ましたが、いかがでしたでしょうか。


今回は一部のアーティストだけ紹介しましたが、まだまだFlow-Fiには素晴らしいアーティスト達がいますし、勿論まだまだ紹介できてない曲も沢山あります。


設立して半年ほどでここまで、他と違うレーベルのサウンド、色を明確に提示して、いまやSOULECTIONと並ぶ程の存在感を出すまでに至ったFlow-Fiから発信される音楽は今後益々現在のビートシーンにおいて重要性を帯びてくると思いますので、皆様がこの記事を読んで少しでも興味を持って彼らの音楽をチェックしていくきっかけになれれば嬉しいです!




駄文で大変恐縮ですが、ここまでお付き合い頂いた皆様、そしてこの機会を与えて下さったヤングさん本当にありがとうございました!


(MIX聴いてね♡)




・ ・ ・ ・ ・ ・


はい!いかがでしたでしょうか!



このFlow-Fi、今年新設されたばかりの新興レーベルですが、所属アーティストもみな若く、リリースペースも速いため勢いがすごいです。

記事中に貼られた曲の中では、個人的にはゴリゴリとかっこいい「Rvdical the Kid & MisterMack - Ethereal」や、柔らかく泣ける「Rvdical the Kid - Rain Down On Me]」、切ない「kuma & aywy. - intervalsなんかが好きなのですが、普段愛聴してるそれらの曲も、今回改めて聴き返すと何だかもう随分前の曲に感じられるほど、毎週のようにクルーの誰かがヤバい曲を出している感じ

またChris McClenneyがジャズ畑出身(?)というのも今回初めて知って驚きました。


このようにメンバーも多彩ですし、周辺人脈とのコラボも活発ですので、このFlow-Fiを中心にしてフューチャービート・シーンを見ていくというのもおもしろいのではないかと思います!



今回、初の寄稿記事に加え、エクスクルーシヴMIXまでいただきまして、ステューピッド小僧さんには本当に感謝です。

カナダ留学から帰国以降の氏の多くのMIXが聴けるSoundCloudTwitter、そしてDJ ficoさんとともに毎週月曜日18時からDJ mixを配信するAbysmal Loungeで、ぜひステューピッド小僧さんのDJをお楽しみください!

Abysmal LoungeではFlow-Fiをはじめとした様々なフューチャービートやヒップホップの、その週にリリース(なんならその当日リリース)のかっこいい曲がガシガシDJプレイされていて楽しいです~。

またステューピッド小僧さんもご自分のBlogを持っておられます。こちらも和訳記事や今回も名前があがっていたGoldlinkやSave Money Crewの紹介など、おもしろい記事がいろいろありますのでぜひ読んでみてください。



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そして、この寄稿記事は今回で終わりではありません!

こうした新しいレーベルやシーンを普段からDJやSoundCloudディガーに解説していただく記事を第2弾、第3弾と予定しています!

第2弾記事も原稿はできあがっておりまもなく公開の予定ですので、またどうぞよろしくお願いします。